パワポケ10でPカードを0時0分0秒に開始するとどうあがいても3位にしかなれない配牌になるというバグ
パワポケ10には「Pカード」という、ドンジャラみたいなゲームが存在する。
簡単なルールを書いておくと、10種類のカードがそれぞれ8枚、オールマイティが1枚の計81枚の手札から初めに4人(うち親1人)のプレイヤーに8枚(親は9枚)配られて、手札をもらう/捨てるを繰り返して、3枚×3組をつくりつつ、かつできるだけ高ポイントの「役」をつくってあがり、ポイントを稼いでいって最後にポイントが多い人が勝利する、っていうミニゲーム。
そのミニゲームだけど、DS時間がちょうど00:00:00になったときにPカードを開始するとこれから画像に挙げるように奇妙な現象が起こるっていう記事。
(23:59台でゲームを起動しつつストップウォッチや秒針用の時計でDS時間を記憶しておき、ミニゲーム画面で4人目のキャラを選ぶタイミングがDS時間の00:00:00であればよい。)
00:00:00にゲームを開始することで、そのミニゲーム内で使われる64ビットの乱数値は
0x0000 0000 0000 0000 に固定されるのでそれが関係しているはず。
そうすることでどんな試合展開になるのか、画像を見てみる。
最初のはまだ普通の画像。
ルール的な説明:下画面のカードのだちょう、ネコ、犬、羊、うんちとかが計10種類。このうち3種類を3枚そろえれば「あがり」ができる。
上画面中央のレインボー人形が「ほるひす」という、オールマイティのカード。どれか(どれでも)1種類のカードの代わりに用いて「あがり」にできる。
しばらくターンが進んだときの画像がこちら。ここからが本題。
なんという素敵な配牌()
4人すべてのプレイヤーが10種類のカードがどれもぴったり2枚ずつ回ってきた、という感じになっていて、こんなカードの山からの引き、CPUの捨てカードではどういう行動をしても「あがり」をするのは不可能。
この回の結果(あがりなし)の画像は以下の通り。見事な点対称。
この手札と山札の引きでどうやってあがるのか。
アガリなしだと次にまた仕切り直しで親が反時計回りの人に代わって、手札もまた(通常プレイなら)シャッフルされるはずなんだけど、00:00:00開始時に限ってはまた全く同じ手札で始まることになる。
そのため、これと同じ試合展開が4回続くことになる。
4回終了後は全員4回引き分けということになるので、その場合の順位決めは規定により「親を務めた順番が早かったプレイヤー順」になる。00:00:00開始時は自分の向かいにいるCPUが親なので、自身が親をやるのは3番目になるので、どうあがいても3位にしかなれない。
あと不思議な点として、00:00:00開始だと全員が目を閉じているという現象が常に起きていること。下の画像参照。
寝ながらPカードをプレイするかわいいキャラクターたち。
通常プレイでは目を空けていて、まばたきをすることがあるのでそれに使う乱数が00:00:00開始で固定されたのかも?
試合展開、というより山札の引きも00:00:00開始で乱数値が0x0000 0000 0000 0000となったものが「アガリなし」によっておそらくずっと固定されたままになり、4回とも全く同じになったと考えられる。(通常プレイだと「あがり」をしたタイミングでDS時間を参照してその乱数値を次の試合の山札の並びに使う。参考:https://www.nicovideo.jp/watch/sm17930409)
この現象、おそらく乱数値0x0000 0000 0000 0000で開始したときに更新されるタイミングがないままどうあがいても3位で試合終了するまで続行してしまう、ってなっているのは開発陣の確認忘れというかバグというか、経験したことある人はいるんだろうか、っていう疑問がでてくる(経験する確率は単純計算で1/86400。高いのか低いのか)
ということで、実用性は特にない奇妙なバグを紹介しました。
以 上